国の特別名勝で日本三名園の一つである兼六園の観賞ポイントや特長、歴史を詳説したガイドブック。園内を八つに区切ったエリアごとに地図を付け、ひと目で散策コースや見どころが分かるようにした。地元専門家による解説には作庭の裏話や美景を支える秘話も織り込み、名園巡りがより楽しく、深まる一冊となっている。
「兼六園の見どころ」では、瓢池（ひさごいけ）や唐崎松（からさきのまつ）、時雨（しぐれ）亭（てい）などの主要箇所をカラー写真で紹介。池の島の配置に不老長寿の祈りが込められ、手水鉢（ちょうずばち）の文様一つにも物語が描かれていることなど、あまり知られていないエピソードを満載している。
　金沢城の防衛を担った機能や、園内に潤いと動景をもたらす水の演出などを記した「兼六園のこころとかたち」、前田家の庭として国内屈指の大名庭園となる変遷をたどる「兼六園の略史」、散策者の心を和ます四季折々の花の写真、兼六園観光協会に属する茶店の情報なども掲載した。
石川県金沢城・兼六園管理事務所 監修
四六判、180ページ
ISBN978-4-8330-1950-7

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